2006.02.26 Sunday
電撃小説大賞 銀賞・狼と香辛料
狼と香辛料 支倉 凍砂 もうひとつの、電撃小説大賞 銀賞の作品です。 この作品は、狼の耳と尻尾を持つ少女、自称「賢狼」ホロが魅力の作品です。 ホロは、何百年と生きている麦の豊作を司る神であり、話術が巧みで、主人公の行商人ロレンスが何度もやり込められます。そういうかけ合いを読むのが楽しい。 また、ホロは話し口調が古風です、そこもまた魅力ですね。 「わっちのこの肢体、月明かりの下でとくと見やしゃんせ」 こんな感じ。(セリフのシチュエーションが気になる!?) 物語は、その行商人ロレンスに持ち込まれた銀貨取引の儲け話をめぐって、展開していきます。 リンゴを欲しがるホロのエピソードのところが気に入ってます。 計算尽くで、少女らしさを武器に振舞うところもあるのですが、すべてがすべて計算尽くでもないようですね。 ある日家に帰ったら、ふとんでホロが寝ていてくれたりしませんかねぇ〜。 |